SNSが原因となる不安症として『FOMO』や『MOMO』といった言葉が最近よく使われるようになりましたが、
『FOMO』ってどういう意味?
『JOMO』は?
と気になっている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、FOMOをはじめに、SNSが普及したことによって注目されるようになった『不安症』や『恐怖症』を表す言葉とその症状を紹介します。
SNSはいつでも簡単に誰かと繋がることのできる便利なツールですが、一方でSNSが原因となる不安症を患ってしまうケースも増えているようです。
もしかすると、あなたに心当たりがある症状もあるかも?
FOMO:取り残される不安
FOMOという言葉は日本のメディアなどでも取り上げられているため、知っている方も多いかと思います。
FOMOとは、Fear of Missing Outの頭文字を取った言葉で、『取り残される不安』、『見逃すことへの恐れ』を意味します。
情報を取り逃してしまうことに対する不安や恐れのことを意味しており、現代社会でSNS利用者が陥りやすい病的傾向、依存症のひとつだとして知られています。
インターネットやSNSの普及により、周りの配信する最新情報に常にふれていなければ取り残されてしまうという不安を感じる人が増えており、世界的にも大きな社会問題となっています。
自分がSNSをチェックしないことで、
友達同士での話しについて行けなくなるかも‥
仲間外れにされてるかも‥
と不安になり、SNSをこまめにチェックしていないと不安に襲われてしまう。。
『FOMO』は、このような症状を表す言葉として使われています。
その他のSNS関連の不安症
英ガーディアン紙の記事では、FOMOの他にも、SNSが原因となる不安や恐怖症などを表した新たな言葉がいくつか紹介されています。
MOMO: Mystery of missing out
MOMOは、Mystery of Missing Out の頭文字を取った言葉で、 『取り残される謎』といった意味になります。
近年FOMOの進行形として取り上げられているのがこのMOMOで、これは友達がSNSに何も投稿しないときに感じる不安を表します。
○○ちゃんが投稿しないのは、私に隠し事があるからかも?
投稿することすら考えられないくらい楽しい時間を過ごしているのかな?
などの妄想を広げて、不安を感じてしまう。。。
『MOMO』は、このような症状を表す言葉として使われています。
あなたの周りにも、『どこに行ったのか、何をしているのか、誰と一緒にいるのか』を常に投稿している友達が一人はいるのではないでしょうか?
MOMOの症状が現れるのは、そんな友達が何も投稿しないときです。
『友達がどこにいるのか?何をしているのか?誰と一緒にいるのか?』
といった疑問から不安を感じてしまい、 手がかりを探してインスタグラムやツイッターのフィードをスクロールし続けてしまうというような状態になったりします。
FO-MOMO: Fear of the mystery of missing out
FO-MOMOは、Fear of the Mystery of Missing Out の頭文字を取った言葉で、スマホのバッテリーが切れていたり、携帯を失くしてしまった場合にのみ感じる不安を表します。
スマホでSNSを開いて皆が何をしているのかが見えないということが、不安を引き起こします。
何らかの理由でスマホが使えない状態にあり、SNS上で他の人が何を投稿しているのか分からないということが原因でパニックに陥ってしまうという症状を表す言葉が『FO-MOMO』なのです。
FOJI: Fear of joining in
FOJIは、Fear of Joining In の頭文字を取った言葉で、『参加することへの不安』、『参加することへの恐れ』を意味します。
何を投稿していいか分からない、もしくは誰もあなたをフォローしないのではないかという不安から、SNSから身を引くという状態を表します。
BROMO: When your bros protect you from missing out
BROMOは、 あなたの友達グループが、あなたなしで出かけた場合に、あなたが取り残された不安を感じないように、写真を投稿することを意図的に控えることです。
例えば、あなたの友達があなたなしで夜パーティーに出かけた時に、あなたの気分を悪くしてしまう場合のことを考えて、写真や更新を投稿しないことに同意することです。
『BROMO:When your bros protect you from missing out』を直訳すると、あなたの友達があなたが取り残される不安を守るというポジティブな感じのニュアンスになりますが、これが本当の友情だと言えるかどうかは疑問に思うところです。。。
JOMO: 取り残される喜び
最近では、そんなSNSの不安症の解決策として『JOMO』という言葉もよく使われるようになりました。
JOMO(ジョーモ)は、Joy of Missing Out の頭文字を取った言葉で、 『取り残される喜び』 、『見逃す喜び』を意味します。
JOMOは、 FOMOやMOMOからの反動として生まれた言葉で、情報を取り逃してしまうことに対する不安から逃れることで得られる喜びを表します。
SNSで常に最新情報を追い続けていた時間、SNS中心となっていた生き方から離れて、自分の本当にやりたいことに時間を費やすという意味の込んだ『JOMO』という新しい表現は、現在ハリウッドセレブの間でも広く使われています。
Googleでも、FOMOをJOMOに変えようと呼びかけており、2018年にリリースされた Android(アンドロイド)の最新バージョン『Android 9 Pie』では、スマホの使い過ぎを防止してくれる最新機能も追加されています。
まとめ
この記事では、 SNSが普及と共に注目されるようになった、取り残される『不安』や『喜び』を表す言葉をまとめてみました。
- FOMO:取り残される不安
- その他のSNS関連の不安症
- JOMO: 取り残される喜び
私はSNS依存から抜け出すために、約3か月間SNS断ちをしたことがあります。
興味のある方は、その経験をまとめた記事も参考にどうぞ。