近年SNSが若者のメンタルヘルスに与える影響が社会問題視され始めたことで、
SNSがメンタルに悪影響って聞くようになったけどどうなんだろう?
インスタグラムはどう?ツイッターは?
と気になっている方も多いかと思います。
この記事では、メンタルヘルスに悪影響を与える可能性の高いSNSについて知りたい方へ向けて、イギリスで実地された調査結果を基にメンタルヘルスに悪影響なSNSをランキング形式でご紹介します。
どのSNSが悪影響を最もうけやすいかを知っておくことで、起こりうるネガティブな要因にも早い段階で注意を払うことができるかもしれません。
メンタルヘルスに悪影響なSNS
イギリスの王立公衆衛生協会(RSPH)は、2017年5月に14~24歳の1479人を対象にSNSが若者のメンタルヘルスに与える影響を調査したレポート『#StatusofMind(心の状態)』を発表しています。
「不安感」、「いじめ」、「孤独」、「FOMO:Fear of missing out(取り残されることへの恐怖)」』などの14項目で、SNSを5段階評価してもらい、そのアンケート結果をもとに人気のSNS5社をランク付けしています。
最も悪影響なSNSを順に並べたランキングがこちら。
ワースト1位:インスタグラム(Instagram)
2位:スナップチャット(Snapchat)
3位:フェイスブック(Facebook)
4位:ツイッター(Twitter)
5位:ユーチューブ(YouTube)
引用:Report #StatusofMind (RSPH) May 2017
インスタグラムが若者のメンタルヘルスに最も悪い影響を与えていることが明らかに!!!
上位のインスタグラムとスナップチャットはどちらも写真の投稿がメインとなっているSNS‥
ビジュアル重視という特徴が、若い人の劣等感や不安感を高めている可能性があるのでは?という意見も出ています。
調査の対象がこの5つのSNSのみだったで、4位のTwitter、5位のYouTubeは、すごく悪影響という訳ではないかと思います。
YouTubeに至っては、睡眠への悪影響は強かったものの、自己表現やコミュニティーづくりの場、孤独感の解消といったポジティブな要因が強いとう結果になっています。
1位:インスタグラム(Instagram)
総合的にインスタグラムがメンタルヘルスに与える影響は5つの中で最も最悪という結果になっています。
インスタグラムは、不安や抑うつ、孤独感、外見への劣等感など、若者の心にマイナスな影響を与える確率が最も高いようです。
2位:スナップチャット(Snapchat)
不安や抑うつ、孤独感などのメンタルヘルスへの悪影響はインスタグラムより低いものの、スナップチャットは『FOMO(取り残されることへの恐怖)』を感じるSNSとしては1位となっています。
これは推測ですが、スナップチャットを利用する若者が取り残される恐怖を感じやすいのは、投稿した写真などが24時間経つと消えてしまうというのも原因なのではないかと思います‥
3位:フェイスブック(Facebook)
フェイスブックは、いじめを受けやすいSNSとして最上位にランクインしています。
不安、抑うつ、孤独感の原因となる可能性が高いという点ではインスタグラムと同等で、睡眠の質が低下する原因となるという点でも2位という結果になっています。
その一方で、『感情的なサポートを提供する場』としては最もポジティブな影響を与えてくれるSNSにランクインしています。
4位:ツイッター(Twitter)
総合的にみて、ツイッターはポジティブな影響とネガティブな影響がほぼ同等、プラスマイナスゼロ(若干マイナス)という結果になっています。
睡眠の質低下やいじめなどのマイナスな影響を受けやすいものの、自己表現のできる場を与えてくれるなどのポジティブな影響も比較的に高いようです。
5位:ユーチューブ(YouTube)
YouTubeは、睡眠へ悪影響を与えるという面では最も最悪なSNSという結果になっています。
ただ、不安、抑うつ、孤独感、いじめ、FOMO、外見への劣等感など、若者のメンタルヘルスに悪影響となる要因は最も低いSNSのようです。
もちろん動画を見過ぎるのはあまりよくありませんが、総合的にみて、YouTubeはポジティブなSNSという結果になっています。
SNSはタバコやアルコールよりも依存度が高い?
RSPHは、SNSがたばこやアルコールよりも依存度が高い可能性があり、過去25年間で心の健康を患う若者が70%も増えていることを指摘。
ソーシャルメディアの利用は、不安感やうつ、睡眠問題にも関連しているようだと述べています。
更に、1日約2時間以上をSNSに費やしている若者は、よりメンタルに悪影響を受けやすいということも分かっているようです。
特に、 SNSでフィードにあがってくる他人の投稿を見るだけで、自分は特に何かを共有したりしない受動的なユーザーは、アクティブなユーザーよりも精神面で悪影響を受けやすいという結果もでています。
RSPHは、この問題の改善策として、SNS各社に、SNSの使いすぎを警告する機能の追加や、加工された画像にはそれが分かるように印を付けるべきなどを提案。
SNS各社がユーザーにできるだけ安全な場所を提供するように気をつけることで、SNSはポジティブな影響を与えるツールにもなりうるとの意見を主張をしています。
まとめ
この記事では、イギリスの王立公衆衛生協会が発表したレポートを基に、若者に悪影響を与えやすいSNSをランキング形式でご紹介しました。
- 1位:Instagram(ワースト1位)
- 2位:Snapchat
- 3位:Facebook
- 4位:Twitter
- 5位:YouTube
何事もそうですが、SNSを健全に利用するのにもバランスが大切です。
SNSをスマホから削除しよう!という訳ではなく、適度な距離感を保ってSNSを利用することが必要なのだと思います。