SNSで他人の投稿を見るだけの人の方がメンタルに悪影響を受けやすい

デジタル ウェルビーイング

あなたはSNSの利用に『積極的』ですか?それとも『受動的』ですか?

近年、SNSがメンタルヘルスに与える悪影響が問題視されていますが、中でも他人の投稿を見るだけの受動的なユーザーの方が影響を受けやすいという結果も出ています。

SNSはメンタルヘルスに悪影響って最近よく言われているけど実際どうなの?

と気になっている方へ。

この記事では、SNSとメンタルヘルスの関係性と、精神面でマイナスな影響を受けやすいSNSの使い方についてご紹介します。

この記事を読んでわかること
  • SNSがメンタルに与える影響
  • 受動的なSNSユーザーの方が悪影響を受けやすい
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SNSがメンタルヘルスに与える影響

ここ数年、SNSが精神面に与えるマイナスな影響について問題視されるようなりました。

最近読んだ『スマホ脳』でも、SNSに多くの時間を費やすほど、孤独を感じやすく、人生の満足度が低くなる傾向にあるということが指摘されていました。

ただ、SNSがメンタルに与える影響について調べた研究を総合的にみると、平均的にSNSが精神面に与える影響は小さいとも言われています。

SNSが精神面に与える影響について調べた約70件の研究を分析した結果によると、SNS上でのポジティブな相互作用や社会的つながりは、抑うつ・不安のレベルの低下に役立つ可能性があることが分かっています。

逆に、SNS上でのネガティブな相互作用や社会的比較は、抑うつ・不安のレベルの上昇といったマイナスの影響との関連が高いようです。

中でも、SNS上で、自ら何かを共有したり、コメントを残したりせず、他人の投稿を見るだけの受動的なユーザーの方がマイナスな影響を受けやすいそうです。

SNSの使い方によって、精神面へ受ける影響が異なってくるのは興味深いですよね。

受動的なSNSユーザーの方が悪影響を受けやすい

あなたはSNSを『積極的』に利用していますか?それとも『受動的』ですか?

積極的なユーザー: 積極的に写真などを投稿し、 他のユーザーとコミュニケーションをとる。

受動的なユーザー: 自分は写真などを投稿せず、他人の投稿をみるだけ。コメントなどもしない。

SNSで他人の投稿を見るだけで、自分は何も投稿せず、コメントもしないような受動的なユーザーは、積極的なユーザーよりも精神面で悪影響を受けやすいのだそう。

2018年に18–49歳を対象に実施されたアメリカの研究では、受動的にSNSを利用した場合と積極的にSNSを利用した場合で、それぞれSNSから受ける影響が異なることが明らかになっています。

SNS上で積極的に行動するユーザーは、受動的に行動しているユーザーよりも、SNSでポジティブな体験をしている傾向があるようです。

積極的なユーザーとは、SNS上で物事を共有するだけでなく、SNSを活用して友人と話したり、他のユーザーとも積極的にコミュニケーションをとっているような人のことです。自分に合った趣味のコミュニティなどを見つけ、情報交換や人脈を広げていくことができます。 積極的なユーザーは、SNSを現実の生活に役立てるツールとして利用します。

一方、受動的なユーザーは、SNS上でコミュニティとの直接的な関わりを持ちません。SNS上で自ら何かを共有したり、積極的にコミュニケーションをとるのではなく、フィードをスクロールして投稿を次から次へと眺めているだけです。

実際、ユーザーの多くが受動的で、SNSをソーシャル(社交の場)に使うのではなく、他人の投稿を見るだけなのだとか‥

私もSNSを頻繁に利用していた頃は、どちらかと言えば、 受動的な使い方をしていることが多かったです。その頃の私は、 SNSを通じて他人の生活を見ながら、リアルな自分の生活と比較してしまい、絶望感や無力感に苛まれることもありました。逆に、SNSでブログ仲間と積極的に交流していた時期は、情報交換やコメントのやり取りを通して、モチベーションをもらうことが多かったです。

そのため、SNSを受動的に利用することで、精神的にマイナスな影響を受けやすいというのは納得な気もします。

スウェーデン発!世界的なベストセラー

『スマホ脳』アンダース・ハンセン

まとめ

この記事では、 SNSとメンタルヘルスの関係性と、積極的なユーザーと受動的なユーザーでSNSから受ける影響がどう変わってくるのかについて紹介しました。

使い方次第で、プラスにもマイナスにもなりうるSNS。せっかくなら、SNSを現実の生活に良い影響を与えるような使い方をしていきたいですね。

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