TOEICやTOEFLに比べてまだ日本ではあまり知られていないIELTS(アイエルツ)。
そんなIELTSの受験対策を始めるにあたり、
どの参考書を使って勉強しよう‥参考書の他にも活用できるサイトとかあるのかな?
など『教材選び』で悩んでいる方も多いのでははないでしょうか。
この記事では、私が独学で IELTS(Academic)オーバーオール7.0を獲得するまでに使ったおすすめの参考書と無料のWEBサイトをご紹介します。
この記事を書いている私は、ニュージーランドへワーホリ留学した後に、独学でIELTSの勉強をして、海外大学院進学という夢を実現することができました。
独学でIELTSの勉強をしていく上で、『どの教材を使って勉強するか?』を決めるのは、かなり重要なステップです。
目標のIELTSスコアを獲得に向けて、効率よく勉強を進めていくためにも、始めの教材選びを慎重に行っていきましょう。
IELTSとは?
IELTS(International English Language Testing System)は、ブリティッシュ・カウンシルや、ケンブリッジ大学英語検定機構などが共同運営している試験です。
グローバルに認知されている試験で、英語圏での留学や移住の際に、英語力の証明として使用できます。
特にIELTSは、イギリスやカナダ、オーストラリア、ニュージーランドを中心に利用されています。
IELTSには、2種類のテストがあります。
- アカデミック・モジュール:大学や大学院に留学を希望している方向けのテストです。英語で授業を行う大学や大学院に入学できるレベルの英語力があるかをチェックするテストになります。
- ジェネラル・モジュール:オーストラリア、カナダ、ニュージーランドへの移住申請をされる方に向けたテストがジェネラル・モジュールです。英語圏で生活に困らない最低限の英語力があるかをチェックするテストとなります。
※ 私が受けたのは、アカデミック・モジュールです。この記事で紹介するIELTS対策もアカデミック・モジュール向けです。
試験科目は、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つで、合計所要時間は約2時間45分となります。
テストは合格・不合格ではなく、1.0~9.0まで0.5刻みで『バンド・スコア(Band Score)』で英語のレベルが判断されます。
各4技能のスコアが0.5刻みで評価され、その平均値が受験者の『オーバーオール(Overall)』総合スコアとなります。
私は大学生の頃に海外大学院へ進学するために独学でIELTSの勉強をして、以下のスコアを取得しました。
1回目:L7.0 R8.0 W6.0 S5.5 (Overall 6.5)
2回目:L8.0 R6.5 W6.5 S6.5 (Overall 7.0)
英語圏の大学に留学するには6.5~7.0以上のスコアが入学に必要だと言われています。
私の大学院でも、CEFRのC1レベル(IELTSだと7.0~8.0)を入学出願要件としていました。
ちなみに、大学によっては入学条件として総合スコアではなく、各4技能で7.0以上のスコアが必要などと細かく定めているところもあるようです。
IELTS対策おすすめの参考書5選
IELTS完全対策&トリプル模試
全体的なIELTSの試験対策と模試3回分が一冊にまとめられている書籍です。
ボリュームのある内容なので、テキストは分厚い&重たくて持ち運びは大変かもしれません。
でも、その分中身はかなり充実していて、4技能全てをバランスよく勉強することができます。
特に、Writingのセクションで、レベル別の解答例と解説が載っているのがよかったです。
私は、まずIELTSの問題形式に慣れるためにこの書籍から勉強を始めました。
IELTSの試験対策をスタートさせる入門書として最適な一冊です。
日本語の教材なので、洋書慣れしていない、IELTS初心者の方にもおすすめです。
Target Band 7
試験概要から時間配分、各問題の対策方法、勉強方法など、IELTS受験のために必要な情報が、具体的かつ簡潔にまとめてあります。
英語力を伸ばすための教材というよりは、IELTS試験で高得点を取るためのコツやテクニックを紹介してくれる参考書という感じです。
この本を読むことで、IELTSがどのような試験なのかを理解することができるので、これからIELTSの試験対策を始めるという方におすすめな一冊です。
私がIELTSの試験勉強に励んでいた頃はまだ英語版しかなかったのですが、2016年に日本語版『ターゲットバンド7』がリリースされてから、日本でもかなり人気が出ているようです。
英語版と同様に日本語版も、Amazonのレビューで高い評価がつけられているので、内容の信頼度は高いのではないかと思います。
ケンブリッジのIELTS公式問題集
IELTSを主催しているケンブリッジが出版している実質的な公式問題集です。
リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングのテストが4回分含まれています。
年々、最新バージョンが出版されていて、番号が小さいほど古いバージョンとなっています。
2020年4月の現時点では、2019年に発売された14が最新版となっています。
最新の出題傾向を確認するためにも、新しく出版された方の問題集から揃えておきましょう。
IELTSの問題集は、色々ありますが、最終的には、この公式の問題集を使って勉強するのがおすすめです。
※IELTS11以降、アカデミックとジェネラルでモジュール別の問題集が出版されています。
Cambridge Vocabulary for IELTS
ケンブリッジが出版している公式のIELTS単語帳です。
各テーマ毎に単語を学ぶことができます。
このテキストの練習問題は、単語だけでなく、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの勉強にもなるように構成されています。
単語の勉強をしながらIELTSの問題形式にも慣れることができるので、おすすめです。
テキストの内容は全て英語です。
私は7.0以上のスコアを目標にしていたので、基本編を勉強して後に、上級者向けの単語帳も購入しました。
IELTS元試験官のeBook『Ideas for IELTS Topics』
IELTSの元試験官Simon先生が提案する Writing Task2 に関するアイディアがまとめられたeBookです。
Simon先生のサイトから、20ポンド(=約2700円)で購入することができます。
Writingの問題でよく取り上げられる全24のテーマごとに、メリットとデメリット、賛成意見と反対意見など、議論のポイントがリストアップされています。
アイディアを表現するのに、幅広いボキャブラリーや言い回しが使われているのも特徴です。
Simon先生のサイトで紹介しているeBookのサンプルはこちらへどうぞ。
このeBookには、アイディア集と一緒に、それぞれのWritingの出題形式に合わせたテンプレートと模範解答もついてきます。
Writingで6.5以上を目指している方に、かなりおすすめのeBookです。
IELTS対策で参考にした無料サイト3選
ielts-simon.com
元IELTSの試験官だったSimon先生:https://ielts-simon.com/
元IELTS試験官で、現在はIELTS対策のコースを運営されているSimon先生のブログです。
このブログでは、IELTSのリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの全項目がカバーされています。
更新頻度も高く、役立つ情報が盛りだくさんなので、ぜひ一度チェックしてみてください。
私は、このSimon先生のブログを参考にして、主にライティングの勉強をしていました。
先に紹介したeBookの購入を悩んでいる方は、先にSimon先生のブログのライティングのカテゴリーを参考にしてみるのもいいかと思います。
IELTS Buddy
IELTS Buddy:https://www.ieltsbuddy.com/
私が以前ニュージーランドでお世話になったホストマザー(英語の先生)に教えてもらったIELTS対策のサイトです。
IELTSのリーディング、リスニング、ライティング、スピーキング対策の練習問題はもちろん、文法や単語、イディオムの練習問題も充実しています。
ライティングとスピーキングの問題と解答例も数多く紹介されているので、一度サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。
TED Talks
TED Talks:https://www.ted.com/talks
英語学習の定番とも言える TED Talks で無料配信されているプレゼン動画は、IELTSのリスニング対策にもおすすめです。
IELTSのリスニングの特徴として、イギリス英語(ブリティッシュ・アクセント)が中心に出題されるという点があります。
その他にもオーストラリア英語やニュージーランド英語、アメリカ英語などが用いられることもあるようです。
そのため、IELTSのリスニングで戸惑わないためにも、訛りのある英語に慣れておく必要があります。
そこで役立つのが TED Talks!
TED Talks のスピーカーは、世界中から集まるので、さまざまなアクセントや訛りの英語に慣れるのに最適です。
TED Talksを使ったおすすめの勉強方法は『TEDが英語学習に最適な理由とおすすめの勉強方法【保存版】』で紹介しているので、参考にどうぞ。
まとめ
この記事では、IELTS対策におすすめの参考書と無料のサイトを紹介しました。
- IELTS対策おすすめの参考書
- IELTS対策で参考にした無料サイト
自分に合った参考書を選んで、目標のIELTSスコア獲得に向けて効率よく勉強を進めていきましょう。
※2020年4月現在の情報です。最新の情報につきましては公式サイトをご確認ください。