ヨガって何?知っておきたいヨガの基本三原則│本来の目的と歴史を解説

フィジカル

近年ブームになっているヨガ。

この記事を読んでいるということは、あなたもおそらく既にヨガを始めている、もしくはヨガを始めようと考えているのではないでしょうか?

ヨガと出会ってから、

そもそも「ヨガ」って何だろう?

呼吸が大事って言われるのはどうして?

など気になっている方も多いかと思います。

そこで、今回は「ヨガとは何か」について基本的な部分を説明していきたいと思います。

この記事を読んでわかること
  • ヨガの基本「三原則」について
  • ヨガ本来の目的と歴史について
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ヨガとは?

始めに、ヨガをする上で知っていて欲しいヨガの三原則について説明します。

皆さんはヨガと聞くと何を思い浮かべますか?

おそらく、様々なポーズをとることをイメージする方が多いのではないでしょうか。

ですが、実はヨガ=ポーズではありません

ヨガ ≠ ポーズ

ヨガが「ヨガ」であるのは、そこに 呼吸と瞑想 があるから!

ポーズアーサナ

②呼吸法(プラーナヤーマ)

③瞑想

この3つが揃って、初めてヨガと言えるのです。

それぞれの内容について詳しく説明する前に、ヨガの本来の目的や歴史について先に少しみていきます。

ヨガの本来の目的

あなたがヨガを始めようとおもったきっかけ、もしくは、ヨガに興味を思ったきっかけは何でしたか?

ヨガを始める目的はダイエットやデトックス、運動不足解消など様々だと思います。

現在はダイエットや美容、健康法としてヨガを行う人が増えてきていますが、従来のヨガの目的は違うところにあります。


ヨガ(Yoga)の語源は、

サンスクリット語の「Yuj(ユジュ)

という言葉。

ユジュは、荷台を引く牛や馬などの首の後ろに繋ぐ軛(くびき)のことで、「繋ぐ」「結びつける」などといった意味を持ちます。

そして、ヨガの本来の目的は、

軛(くびき)を結びつける

心を一点に集中させる

心の波を鎮める

ことにあるのです。

少し難しいと思うのでイメージしやすいように具体的に説明します。

まず、馬が荷台を引く姿を思い浮かべてみて下さい。

絶えず動き回る馬が私たち人間の「心」。

その動き回る馬(心)を制御する軛(手綱)が「意思」。

その手綱を引く運転手が「理性」。

その荷台に乗る乗り手が「自我(魂に近い自分)」。

荷台は「身体」であり丈夫でなければならない。

タイヤは「呼吸」であり、いかなる時も止めてはならない。

行き先は真実の愛と調和が分かる場所。

ヨガの語源からも分かるように、ヨガ本来の目的は瞑想を深めて「真我(=本当の自分)」と繋がることなのです。

絶えず揺れ動く私たち人間の心を安定させ、心を一点に集中させる、つまり、波打つ考えを鎮めるための解決法でもあるのです。

ヨガの歴史

これまでの説明でヨガ本来の目的について何となくイメージが掴めたかと思います。

では、一体ヨガはいつ、どこで、誰が、どのようにして始めたのでしょうか。

ヨガの発祥は今から約4500年前(紀元前2500年頃)。

パキスタン南東部にある世界遺産であるインダス文明最大級の都市遺跡「モヘンジョ・ダロ」から、ヨーガ行者(坐禅を組んで瞑想している姿)を象ったと考えられる石印が発見されたことから、インダス文明がヨガの起源であると推測されています。

ヨガが注目され出したのは近年のように感じられますが、約4500年前から行われていたともなると、ヨガの歴史がいかに長いかということが分かりますよね。

ヨガの根本教典と呼ばれる『ヨガ・スートラ』では、心の動きを止めることがヨガだと示されています。

Yogas citta vrtti nirodhah.

心の作用を止滅することが、ヨーガである。


~ 第一章二節より

冒頭で説明したヨガの三原則のうちの一つである「アーサナ(Asana)」は、現在「ポーズ」と訳されていますが、この教典の中では「坐法」を意味していて、動きのないものと捉えられています。

従来ヨガは、アーサナはポーズを取ることではなく、瞑想での座り方を意味していたことの裏付けとなるでしょう。

ヨガの三原則(ポーズ × 呼吸 × 瞑想)

太古から重視されていた瞑想(meditation)。

でも、「心の作用を止めよう!」、「瞑想しよう!」と考えても、思考を停止させようと思えば思うほど、多くの思いや考えが頭の中を巡っていることに気付かされることでしょう。

また、前述したモヘンジョ・ダロに残されていた石印からも読み解けるように、瞑想を行う基本姿勢は安楽座(俗に言うあぐらをかく姿勢)が主となっていました。

もちろん、長時間その姿勢を維持するには体力が備わっていなければ難しい…。

そこで、もともと瞑想と捉えられていたヨガは

  • 瞑想に集中しやすくする
  • 瞑想の姿勢を維持するために体力をつける

ためにアーサナ(ポーズ)が進化したと言われています。

ヨガ=ポーズではなく、瞑想を深めることがヨガ

そして、瞑想を深めるための体力づくりとしてポーズがあるということが分かりましたね。

ヨガと瞑想は決して切り離すことのできない関係であり、ポーズは瞑想を深めるための手段。

冒頭でも説明したように、ポーズ × 呼吸 × 瞑想 の3つが揃ったものがヨガなのです。

では、三原則のうちの最後の一つ、「呼吸法(プラーナヤーマ)」にはヨガとどのような関係があるのでしょうか?

呼吸は、産声をあげてこの世に誕生した瞬間から死にゆく瞬間まで毎日休むことなく繰り返されていて、生きていく上で必要不可欠な生命活動です。

普段、寝ている時も止まる事なく無意識に行われている呼吸ですが、その無意識に行われている呼吸を意識的に行うことを「プラーナヤーマ(Pranayama)」と言います。

ヨガでは呼吸法によって体の隅々に生命エネルギーを巡らせることができると考えられています。

呼吸によって空気中のエネルギー(気)を取り込み、自己の体内と外界のエネルギーを調節して心身のバランスをコントロールする。

呼吸は自律神経の中で唯一自分の意思で動きをコントロールできるものです。

だから、呼吸を整えると自律神経が整って、心をコントロールすることに繋がるんだ★

呼吸法はヨガにおいてだけでなく、医学的視点から見ても多くの効果が期待できます。

幸せホルモンの一種であるセロトニンの分泌が促進され幸福度が高まったり、血流が促進されることで代謝が良くなり冷え性の改善効果が期待できたり、インナーマッスルが鍛えられ効率的に内臓脂肪が燃焼されるようになったり、、

ヨガの三原則「全て」が、生きていく上で大切な土台となっているんだね!

まとめ

ヨガにおける大切な三原則(ポーズ × 呼吸 × 瞑想)。覚えてもらえたでしょうか?

ヨガを始めたきっかけも続ける目的も、人それぞれでいいと思います。

ですが、「痩せたい」「キレイに魅せたい」などといった思いが強くなりすぎるあまり、ポーズをとることに必死になって歯を食いしばっていませんか?

呼吸が浅くなっていませんか?

周りと比べて無理していませんか?

そのような時は一度立ち止まって、ヨガ本来の目的を思い出してみて下さい。

ヨガがヨガであるのはそこに呼吸と瞑想があるから。

アーサナ(ポーズ)そのものを瞑想だと思って集中して行い、呼吸によってエネルギーを全身に巡らせていることを意識しながら丁寧に行ってみましょう。

気持ちよく呼吸できる強度で動くことが理想です。

難しいけれど、ヨガの呼吸を通し、瞑想を深めて、周りとの繋がり・自分自身とのを感じられるように。

そうすることでこれまで以上に満ち溢れた感情が湧いてくることでしょう。

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