アメリカ人はストレートな表現を好むというのは勘違い?日本とのビジネス文化の違い

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アメリカ人はストレートに物を言う=アメリカ人にはなんでも思ったことを言うべきだ!

と思っていませんか? 実はそれちょっと違うんです…

この記事では、アメリカ人のビジネスパーソンと働く機会のある方へ向けて、日本人にありがちな勘違いについてご紹介します。

本記事の内容

  • アメリカ人に否定的な評価をストレートに言うのはNG
  • 各国で好まれるコミュニケーションの違い
  • 否定的なフィードバックの伝え方

アメリカでは確かに明快でストレートな表現を好む文化がありますが、否定的なフィードバックは、『ポジティブなこと ⇒ ネガティブなこと』と遠回しに伝える傾向があります。

今回は、私が読書好きの同僚から借りて読んだ本『異文化理解力(The Culture Map)』に基づいて、このステレオタイプによる間違った理解について解説していきます。

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アメリカ人に否定的な評価をストレートに言うのはNG

一般的にアメリカ人は何事もはっきり伝える思われがちですが、実は否定的な評価(negative feedback)は遠回しに伝える傾向があります。

このため、日本人のリーダーや同僚からストレートな否定的評価を受けたアメリカ人が、気分を害してしまうというケースもあるようです。

このようなカルチャーギャップによって生まれる問題を解決するヒントとして役立つのが『カルチャー・マップ(CultureMap)』!

今回は、カルチャー・マップの8つの指標の中から、最初の2項目を詳しくみていきます。

コミュニケーション│Communicating(ローコンテクスト vs ハイコンテクスト)

(否定的な)評価│Evaluating(直接的 vs 間接的)

説得│Persuading(原理優先 vs 応用優先)

リード│Leading(平等主義 vs 階層主義)

決断│Deciding(合意志向 vsトップダウン式)

信頼│Trusting(タスクベース vs 関係ベース)

見解の相違│Disagreeing(対立型 vs 対立回避型)

スケジューリング│Scheduling(直線的な時間 vs 柔軟な時間)

カルチャー・マップについて、更に詳しく知りたい方は、『海外と日本のビジネス文化はどう違う?語学よりも大事なこと【カルチャーマップ】書籍』を参考にどうぞ。

各国で好まれるコミュニケーションの違い

カルチャー・マップの最初の指標『コミュニケーション』では、明快な物言いを好むか(ロー・コンテクスト)、含みのある物言いを好むか(ハイ・コンテクスト)によって各国のビジネス文化を分析します。

  • ロー・コンテクスト(Low-Context):いいコミュニケ―ションとは厳密で、シンプルで明確なもの。(アメリカはこれに当てはまる)
  • ハイ・コンテクスト(High-Context):いいコミュニケーションとは繊細で、含みがあり、多層的なもの。ほのめかして伝えられることが多く、はっきりと口にする事は少ない。(日本はこれに当てはまる)
引用:The Culture Map(2014)

アメリカは最もロー・コンテクストな文化、日本は最もハイ・コンテクストな文化、と正反対に位置していることが読み取れます。

つまり、アメリカ人は明快でストレートな表現を好むというのが一般的に知れているのは、繊細で含みのあるコミュニケーションが好まれる日本と違って、アメリカではシンプルで明確なコミュニケーションが好まれる傾向にあるからなのです。

同じ英語圏のアメリカ、オーストラリア、カナダ、イギリスの間でもコミュニケーションの文化に違いがあるのは面白いですね。

でも、アメリカ人が明快でストレートな表現を好むのなら、なぜ先ほど紹介したケースで、日本人のリーダーからストレートな否定的評価を受けたアメリカ人の部下は、気分を害してしまったのでしょう?

それが分かるのが、次の指標です。

否定的なフィードバックの伝え方

カルチャー・マップの最初の指標『(否定的な)評価では、相手に否定的なフィードバックをする際、直接的に伝えるか、間接的に伝えるかによって各国のビジネス文化を分析します。

引用:The Culture Map(2014)

上のグラフから読み取れるように、アメリカ人は否定的なフィードバックを遠回しに伝える文化があります。

もちろん、グラフの最も右側にいる(=否定的な評価を間接的に伝える)日本人から見れば、直接的に伝えているように見えるかもしれません。

ですが、アメリカでは否定的なフィードバックをする場合には、まずポジティブなことを言ってからネガティブな評価を伝えるのが一般的なのだそうです。

先ほどの例では、それを知らない日本人のリーダーが、アメリカ人の部下たちに否定的な評価をストレートに伝え続けた結果、部下たちの気分を害してしまい、傲慢な上司だと思われるようになったという訳です。

このように、いくら英語をマスターしても、『アメリカ人はストレート』というステレオタイプだけに基づいて行動すると誤解を招いてしまう可能性も大いにあります。

そのため、他国のビジネスパーソンとうまく仕事を進めていくためには、このような文化の違いをある程度理解しておくことが大切かと思います。

まとめ

この記事では、ビジネス・コミュニケーションにおける文化の違いを表した本『カルチャー・マップ(The Culture Map)』についてを紹介しました。

  • アメリカ人に否定的な評価をストレートに言うのはNG
  • アメリカ人は明快でストレートな表現を好む
  • 否定的なフィードバックを伝える場合は『ポジティブなこと ⇒ ネガティブなこと』と遠回しに

他国のビジネスパーソンと働く上で生じる『言葉の壁』についてはよく話題になりますが、文化的な違いから生じる問題については見落としがち…

グローバルな環境で、スムーズに仕事を進めていく上では、語学力のレベルアップを目指すだけでなく、文化の違いも理解しておくことも大事なんですね。

他国のビジネスパーソンとのコミュニケーションに悩んでいる方におすすめの一冊

『文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養』エリン・メイヤー

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