海外と日本のビジネス文化はどう違う?語学よりも大事なこと【カルチャーマップ】書籍

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海外や多国籍な職場で働く方にとって、異文化間のコミュニケーションに悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか?

語学力に磨きをかけることも大切ですが、ビジネス・コミュニケーションを円滑に進めるためには、語学を勉強するのと同じくらい異文化を理解することって大事なんです!

この記事では、各国のビジネス文化の違いを理解するのに役立つ『カルチャー・マップ(The Culture Map)』についてご紹介します。

本記事の内容

  • カルチャー・マップとは?
  • 各国のビジネス文化を8つの指標で比較

今回紹介する記事は、読書好きの同僚に勧められて、ロックダウン中に読んだ本『異文化理解力(The Culture Map)』に基づいたものです。

カルチャーギャップから生まれるトラブルやそれを解決するためのヒントがまとめられている本なので、海外で働く方、多国籍な職場で働く方などにおすすめな一冊です!

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カルチャー・マップとは?

カルチャー・マップとは、フランスに拠点を置く国際的なビジネススクールINSEAD(インシアード)で異文化マネジメントを専門とする准教授、エリン・メイヤー(Erin Meyer)さんが考案したものです。

世界で最も影響力のあるビジネス思想家のランキング『Thinkers50』で注目すべき経営思想家のひとりとしても選ばれているメイヤーさん。

これまでに日本を含む66カ国のビジネス文化を8つの指標に基づいて分析し、マッピングしています。(※2020年11月現在)

各国のビジネス文化を理解するのに役立つ『カルチャー・マップ』は、メイヤーさんの公式ページから有料でアクセスすることができるようです。

https://erinmeyer.com/tools/culture-map-premium/

そんなメイヤーさんが2014年に出版した著書『異文化理解力(The Culture Map)』は、世界各地のメディアで話題を集めました。

この著書には、各国のビジネスの現場から集められた、文化の違いによって生じたトラブルなどのエピソードが色々と紹介されています。

原書の英語版を読みましたが、ビジネスや異文化という少し堅苦しいテーマにもかかわらずとても読みやすかったです。

海外で働く人、外国人と仕事をする人にとって、語学よりもマナーよりも大切なこと

『異文化理解力(The Culture Map)』キャッチコピー

海外や多国籍な職場で働く場合、コミュニケーションがうまく取れないのは語学力のせいだと思いがち

でも、英語がネイティブのアメリカ人とイギリス人の間でも、文化の違いによるコミュニケーションのトラブルは生じることがあります。

文化の違いを理解することは、語学をパーフェクトに使いこなすことよりも大切なことだと改めて実感させてくれる…そんな1冊です。

名前 :エリン・メイヤー(Erin Burkett Meyer)

職業 :INSEADの組織行動エリアの客員教授(Senior Affiliate Professor of Organizational Behavior)

Twitter アカウント: @ErinMeyerINSEAD

ブログhttps://erinmeyer.com/

各国のビジネス文化を8つの指標で比較

カルチャー・マップは、異なる文化圏の人と一緒に仕事をする場合に、その相手がどんなビジネス文化を持ち、自分のビジネス文化とどのように異なるのかを理解するのに役立つツールです。

文化の違いを理解しておくことは、カルチャーギャップから生まれるトラブルを回避したり、自分の力を効果的に発揮するめの糸口を見つけることにつながります。

カルチャー・マップでは、各国のビジネス文化を分析・比較するために次の8つの指標を活用しています。

コミュニケーション│Communicating(ローコンテクスト vs ハイコンテクスト)

 明快な物言いを好むか、含みのある物言いを好むか

(否定的な)評価│Evaluating(直接的 vs 間接的)

 否定的なフィードバックをする際、直接的に伝えるか、間接的に伝えるか

説得│Persuading(原理優先 vs 応用優先)

 人を説得する際、原理を根拠に話すか、事例を根拠に伝えるか

リード│Leading(平等主義 vs 階層主義)

 権力者に対する敬意や服従がどれくらい見られるか

決断│Deciding(合意志向 vsトップダウン式)

 意思決定をする際、どれくらいコンセンサスを重視するか

信頼│Trusting(タスクベース vs 関係ベース)

 信頼形成の際『仕事の質』を信頼するか、人間性を信頼するか

見解の相違│Disagreeing(対立型 vs 対立回避型)

 意見の対立を有益とみなすか、有害とみなすか

スケジューリング│Scheduling(直線的な時間 vs 柔軟な時間)

 スケジュールを守るか、遅延を前提に柔軟に対応するか

例として、フランス、ドイツ、中国、日本のビジネス文化の違いを表したマップがこのような感じになります。

引用:https://erinmeyer.com/mapping-out-cultural-differences-on-teams/

マップの一番最初の指標『コミュニケーション(Communication)』から、日本は最もハイ・コンテクストな文化を持っていることが読み取れます。

ハイ・コンテクストな文化を持つ日本では、含みのある繊細なコミュニケーションを好み、相手にもニュアンスの違いを読み取ることが期待されます。

一方で、ロー・コンテクストな文化を持つ国では、より明快でストレートな表現を好みます。

ハイ・コンテクストが『察しあう文化』であるのに対して、ロー・コンテクストは『言葉で伝え合う文化』だと言えるかと思います。

ただ、カルチャーマップでは、一つ一つの文化がどこに位置しているかにこだわるというよりも、軸の上での相対的位置が重要になります。

例えば、日本人や中国人からすればフランス人はストレートだと感じますが、そのフランス人からすればドイツ人はストレートだと感じるということになります。

自分の国の文化がどこに位置しているのかを把握して、異なる文化との差異を客観的に考察することで、そのギャップから生じる問題を解決するヒントを探す手がかりになるかと思います。

もちろん、カルチャー・マップは、『フランス人だからストレートにものを言う』、『日本人だから遠回しにものを言う』と一括りにするのが目的ではありません。

出身国が同じと言っても考え方や価値観は人それぞれ。

カルチャー・マップは、あくまでも自分と相手国との文化の違いを理解しておくことで、その文化の違いから生じる問題を防ぐ手助けをしてくれるツールだと考えるといいかと思います。

カルチャー・マップが、他国のビジネスパーソンとうまく仕事を進めていくのをどのように手助けしてくれるのかを知りたい方は『アメリカ人はストレートな表現を好むというのは勘違い?日本とのビジネス文化の違い』も参考にどうぞ。

まとめ

この記事では、ビジネス・コミュニケーションにおける文化の違いを表した本『カルチャー・マップ(The Culture Map)』についてを紹介しました。

先にも書いたように、異文化の違いを理解することは、語学を完璧に使いこなすことよりも大切なことだと実感させられる一冊でした。

メイヤーさんが、どちらかの文化に肩入れしたり、どちらがより優れているというような主張をしていなかったのもよかったです。

多国籍な職場でコミュニケーションから生じる問題に悩んでいる方は、ぜひ一度この本を手に取ってみてはいかがでしょうか?

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