俳優業だけでなく、写真家や、動物愛護、環境問題を訴える活動などにも積極的な二階堂ふみさん。
菜食中心の食生活を送っていることを数年前から公にしていましたが、今年の6月に投稿された記事がきっかけで、二階堂ふみさんがヴィーガンだということが注目を集めました。
その記事の内容は、出演したドラマVIVANTの撮影地モンゴルで、ヴィーガンならではの苦悩を嘆いていた…というものでした。
二階堂ふみさんはいつからヴィーガンだったの?
なぜヴィーガンになったの?
など気になっている方もいるかと思います。
この記事では、二階堂ふみさんがヴィーガンを意識するようになった時期や理由、きっかけについて、まとめてご紹介します。
二階堂ふみさんは本当にヴィーガンなの?
二階堂ふみさんは、菜食中心の食生活を送っていることを公にしています。
ただ、ヴィーガン(完全菜食主義)ではなく、ペスカタリアン(魚を食べる菜食主義者)だという説が濃厚なようです。
ペスカタリアンって何?
菜食主義には様々なタイプがあります。
ヴィーガンは、お肉やお魚はもちろん、卵・乳製品・蜂蜜など動物由来の食品を一切食べない完全菜食主義のことを意味します。
ペスカタリアンは、お肉は食べないけど、お魚や卵、乳製品は食べる菜食主義のことを意味します。
お肉を摂取しないという点ではどれも同じですが、乳製品や卵を摂取するかどうかで、他にもラクトベジタリアン、ペスカタリアンなどに分けられます。
詳しく知りたい方は、『ベジタリアンにも種類は色々?ヴィーガンとの違いは?8種類のベジタリアン』の記事も参考にしてみてください。
二階堂ふみさんがペスカタリアンだと思われる理由
理由 ❶:2018年『しゃべくり007』で、犬を飼い始めたことで、生活スタイルが健康になり、食べ物も肉よりも魚や野菜をおいしいと思うようになったと語っている(Narinari.com|2018/2/6)
理由 ❷:2021年『美的』のインタビュー記事で、ペスカタリアン(魚を食べる菜食主義者)だと公にしている(美的|2021/8/3)
理由 ❸:2023年『VIVANT』の撮影中、モンゴルで遊牧民の方のおうちで食べたヨーグルト(乳製品)がおいしかったと話している(モデルプレス|2023/8/6)
二階堂ふみさんの食生活
日経ヘルス2023秋号掲載記事によると、二階堂ふみさんは菜食中心の食生活をするようになってから、肌荒れをしにくくなった上に、風邪もあまり引きにくくなったと明かしています。
この食生活が自身の体には合っていると感じているようです。
また、むくみ防止のために、カリウムが豊富なキノコや海藻を普段から意識して食べているようです。
とはいえ、時には韓国の辛いインスタントラーメンを食べることもあるようで、『好きなものを食べて得られる心の豊かさも大切だと思っています』と話しています。
VOGUE JAPANの『My 5 Favorites』の動画では、料理を大切なルーティンの一つとして紹介しています。
『自分で料理を作って日々暮らしていると、身体も心もリセットされる』のだそう。
菜食中心の生活になったきっかけ
ヴィーガンやペスカタリアンなどの菜食主義になる理由は、環境保護や動物愛護、宗教、アレルギー、健康志向など、人によってさまざまです。
二階堂ふみさんの場合は、動物愛護や環境保護が主な動機となっているようですが、そのきっかけとなったのは次の2つ。
❶ 動物と一緒に暮らし始めたこと
❷ 大学でいろんな価値観を持つ友達に出会ったこと
価値観を大きく変えた動物との暮らし
二階堂ふみさんは大の動物好きで、フェレットや犬、猫たちと一緒に暮らしてきた経験があります。
その暮らしの中で、価値観が大きく変わり、菜食中心の生活へとシフトチェンジしていったようです。
私が生まれ育った沖縄はお肉の文化で、お魚よりも豚肉を食べる機会のほうが多いんですね。アメリカの基地があるからステーキハウスも多いし、私も以前はお肉が大好きで、週に何回もステーキを食べるような育ち方をしてきて。でも動物たちと暮らすようになって、いろいろなことを知るようになってからは、お肉を食べないようになったりとか、自分にできることをひとつずつやっていこうってシフトチェンジしていったんです。
FOCUS ON v16| ELLE Japan
大学で出会った友人の存在
二階堂ふみさんは慶応義塾大学に通っていました。
そこで出会ったいろいろな価値観を持つ友人たちの存在もまた、ヴィーガンを意識するきっかけとなったようです。
私はずっとお肉を食べる生活をしてきて、食肉にもレザーやファーを身に着けることにも疑問を持ったことがなかったんです。でも動物と暮らすようになったり、大学でいろんな価値観を持つ友達に出会ったりしたことで、私もヴィーガンについて考えるきっかけを与えられて。そうなると逆に、どうしてずっと動物の肉を食べてきたんだろうって、自分がそれまで無知だったことを実感しました。いまではひとつのライフスタイルとして、自分も広めたいし、もっと広まってほしいという願いがあります。
FOCUS ON v4| ELLE Japan
いつから菜食中心の生活になったのか
二階堂ふみさんが菜食中心の生活を始めたのは、2018年頃だと思われます。
『二階堂ふみさんが動物との暮らしから得た気づき|現在のペット事情』に詳しくまとめてありますが、お肉を控えるようになったきっかけとなった動物たちとの暮らしが始まったのは2015-2017年頃(推定)。
そのため、少なくとも菜食中心の生活に変化したのはそれ以降となります。
更に、2021年に投稿された美的の取材記事に『3年程、菜食中心の生活を送る』と記載されていることがあげられます。
このことから、2018年頃にはお肉を断ち、菜食中心の食生活になっていたことが推測できます。
VIVANTの撮影地モンゴルで食べ物に困る
2023年最大のヒットドラマとなった日曜ドラマ『VIVANT』。
日本を代表する豪華俳優陣が集結したこのドラマに、二階堂ふみさんも医師・柚木薫役で出演しています。
そのドラマのメインの撮影地となったモンゴルでは、2月半にわたる撮影が行われたようです。
そのモンゴルでのロケで、二階堂ふみさんが『食べられるものがない…』と嘆いていたという内容の記事が投稿され、二階堂ふみさんがヴィーガンだということが注目を集めました。
モンゴル料理は主に羊肉と乳製品で、野菜が少ないため、二階堂ふみさんは現地での食事に苦労したそうです。
そんな状況下の中でもお肉を口にしない様子から、意志の強さを感じられます。
同情の声もある一方で、自分で食事を用意できないのなら現地の食べ物に対応すべきだという厳しい意見などもあり、ヴィーガンに対する偏見が浮き彫りになりました。
X(旧Twitter)では、『そのへんの草でも食えばいいのでは』、『わがまま』、『ヴィーガンだと知ってがっかり』と言ったマイナスの意見も…
ちなみに、VIVANTの公式X(@TBS_VIVANT)には、二階堂ふみさんが動物好きな一面が垣間見える投稿も。
現地でヤギに水をあげたり、馬を撫でたりしている姿などが撮影されていました★
食べるものには苦労したようですが、二階堂ふみさんにとってはモンゴルでの生活は貴重な2ヶ月となったようです。
モンゴルの地ではすごくいろいろなことを考えさせられたり、学ばせていただきました。動物との関わりについて貴重なお話を伺ってアップデートできたことがたくさんあったので、俳優としても自分の人生においてもとても大事な2カ月間だったと実感しています。
<VIVANT>二階堂ふみインタビュー|モデルプレス
まとめ
この記事では、二階堂ふみさんがヴィーガンではなくて、ペスカタリアンだと思われる理由、きっかけや始めた時期などを紹介しました。
ヴィーガンについては賛否両論あり、賛成派と反対派で意見が分かれるテーマでもあります。
一括りにしてヴィーガンの人を全否定したり、逆にノン・ヴィーガンの人を全否定したりするのではなく、それぞれが一人ひとりの考え方や主張を尊重して共存していける社会になればいいなと思います。