最近メディアで目にすることも増えてきたヴィーガンやベジタリアン。
世界の都市部においてはベジタリアンやヴィーガンに対応したレストランが数多く出現してきています。
今回は、そんな話題のヴィーガン・ベジタリアン専門レストランにおける世界的トレンドをみていきます。
本記事の内容
- ベジタリアン・ヴィーガン向けサービス『HappyCow』
- 世界のヴィーガン・フレンドリーな都市TOP10
この記事では、世界最大級のベジタリアン&ヴィーガン向け情報サイトHappyCowが公開したリストを基に世界で最もヴィーガン・フレンドリーな都市TOP10をご紹介します。
ここで紹介する都市を訪れる機会があれば、ベジタリアンやヴィーガンの専門レストランをチェックしてみてはいかがでしょうか。
ベジタリアン・ヴィーガン向けサービス『HappyCow』
世界最大級のベジタリアン&ヴィーガン向け情報サイト『HappyCow(ハッピー・カウ)』は、世界中のベジタリアンやヴィーガンに対応したレストランを探すに便利なサービスです。
HappyCowに連載されているヴィーガン対応のレストラン数は10年間で625店舗から8100店舗まで増加しています。(※2019年時点)
ちなみに、ベジタリアンがお肉やお魚だけを避けるのに対し、ヴィーガンは卵、蜂蜜、乳製品などの動物性食品をいっさい口にしないというところが特徴です。
世界のヴィーガン・フレンドリーな都市TOP10
HappyCowが2019年11月に発表した『世界で最もヴィーガン・フレンドリーな都市TOP10』はこちら!
ちなみにこのランキングは次の4つのポイントによって決められています。
#1:ロンドン(イギリス)
世界で最もヴィーガンに優しい都市としてHappyCowに選ばれたイギリスの都市ロンドン。
HappyCowに連載されている都市ロンドンのヴィーガン専門レストランの数は、2017年に世界で初めて100店舗を突破し、2019年には都市全体で152店舗まで増えています。
ロンドンには、ヴィーガン・フレンドリーな屋台やベーカリー、カフェ、スムージーバー、さらにはイギリス初のヴィーガンチーズ店『La Fauxmagerie』までもが揃っています。
ヴィーガンは英国で最も急速に成長しているライフスタイルの一つで、2018年時点でイギリスには約60万人(人口の1.16%)のヴィーガンの方がいることが分かっています。
#2:ニューヨーク(アメリカ)
世界各地の味が大集合しているニューヨークには、ヴィーガンレストランにも、多様なカテゴリー、豊富なメニューが揃っています。
『Blossom』や『Avant Garden』など高級感のあるヴィーガンレストランから、『Veggie Grub』や『V Spot』などのヴィーガン・フードコートまで幅広い選択肢のあるニューヨーク。
ヴィーガンの選択肢を見つけるのに苦労することはないかと思います。
#3:ベルリン(ドイツ)
ベルリンの人々に広く受け入れられているヴィーガン。
市内では、ベルリンで最も評価の高いヴィーガン専門レストラン『AtayaCaffe』をはじめ、ブランチに最適なカフェ『Cafe Vux』、ワールドクラスのヴィーガン・ケバブが食べられる『Vöner der Vegetarische Döner』など、色々な種類のヴィーガン料理を楽しむことができます。
#4:ロサンゼルス(アメリカ)
ハリウッドのセレブが住むエリアがあるロサンゼルス!
最近ではヴィーガンを実践するセレブ達も増えてきています。
そんなロサンゼルスはヴィーガンの中心地でもあり、タイ料理店(Arraya’s Place、Satdha)、エチオピア料理店(Rahel Ethiopian Vegan Cuisine、Azla Vegan)など、多種多様な国際的なヴィーガン料理のレストランがあります。
ロサンゼルスがヴィーガン天国と言われることが多いのも頷けます。
#5:トロント(カナダ)
北アメリカ最大級のベジタリアンイベントが開催されることでも有名なトロント!
トロントのヴィーガン業界は、ここ数年で大きく発展しいるようで、ヴィーガン専門店は増加傾向にあります。
トロントで最も人気のあるヴィーガン専門レストランのチェーン店『Fresh』は、最近ロサンゼルスにも店舗をオープン!
他にもトロントにあるカナダの有名シェフ、ダグ・マクニッシュ(Doug McNish)のレストラン『Mythology Diner』では、定番の料理をベジタリアン化したものを提供していることで有名です。
#6:ワルシャワ(ポーランド)
ポーランドの首都で最大の都市ワルシャワ!
ワルシャワの有名なビーガンバーガー『Krowarzywa’s』は、なんと競合するお肉のバーガー達を打ち負かしてワルシャワのベストバーガーに2回投票されています!
また、ワルシャワにあるビーガン寿司レストラン『Edamame』と『Youmiko Vegan Sushi』も人気を集めているようです。
#7:ポートランド(アメリカ)
米オレゴン州最大の都市ポートランドは、『ヴィーガン・メッカ(Vegan Mecca:ビーガンの憧れ、聖地)』とも呼ばれるほど、ヴィーガンに優しい街として知られています。
そんなポートランド市内半径5マイル圏内には、46軒のヴィーガン専門レストラン、26軒のベジタリアン専門レストラン、185軒のベジタリアン・フレンドリーなレストランがあります。(※2019年時点)
ポートランドには『Vtopia Cheese Shop & Deli』で生産された20種類のヴィーガンチーズをはじめ、多種多様なヴィーガン食が点在しています。
#8:バンコク(タイ)
アジアで唯一ヴィーガン・フレンドリーな都市トップ10にランクインしたタイのバンコク!
仏教徒の背景から、バンコクにあるほとんどのレストランには、メニューにヴィーガンのオプションがあります。
ここ数年、バンコクには『ジェイ(jay)』フードレストランと呼ばれるヴィーガンレストランが大幅に増えているようです。
バンコクにあるヴィーガンレストランの大半はタイ料理となっているので、タイ料理好きの方は必見です♡
#9:テルアビブ(イスラエル)
イスラエルはヴィーガンの割合が世界で最も高く、全人口の5~8%(約40万人)がヴィーガンと推定されています。
そんなイスラエルの都市テルアビブにあるヴィーガンレストランでは、西洋の影響を受けたイスラエル・中東・地中海料理の組み合わせを楽しむことができます。
HappyCowには、テルアビブで最初にオープンしたヴィーガンカフェ『Anastasia』やヴィーガンステーキが食べられるモダンなNYスタイルのレストラン『Four One Six』など多種多様なヴィーガンレストランが連載されています。
#10:プラハ(チェコ)
チェコの首都プラハは、一人当たりのヴィーガンレストランの数が世界で最も多い都市トップ5にランクインしています。
ほんの数年前までは、プラハのビーガン専門レストランの大半を占めていたのは街中にある7軒の『Loving Huts』でしたが、ここ数年でプラハのヴィーガン向けレストランの種類は急速に増えています。
プラハにあるヴィーガンチェコ料理を提供している『Bistro Střecha』では、元囚人やホームレスなど、仕事を見つけるのが困難な方々に仕事を提供していることでも知られています。
まとめ
この記事では、HappyCowが2019年に発表した『世界で最もヴィーガン・フレンドリーな都市TOP10』を基に、ヴィーガン&ベジタリアン専門レストランの世界的トレンドをみてきました。
今回紹介した10都市を訪れる際には、せっかくなのでベジタリアン&ヴィーガン向けのレストランで食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ヴィーガンでない方も一度は行ってみる価値ありかと思います。