日本のトップYouTuberのラファエルさんやヒカルさんを名乗る偽アカウントからの『現金プレゼント企画』のツイートやそのリツイート‥
最近Twitterで出回っていることが多いので、
公式マーク付きのTwitterアカウントだから信用できる?
本当にお金がもらえるのかな?フォロー&リツイートしても大丈夫?
と気になっている方もいるのではないでしょうか?
この記事では、ヒカルさん&ラファエルさんの偽Twitterアカウントの裏に隠された巧妙な詐欺の手口についてご紹介します。
最近では、実際に現金やプレゼントの配布企画を行っているYouTuberや著名人の方も多いため、一概に詐欺を見分けるのは難しいのが現実‥
ただ、『うまい話しには裏がある』とよく言うように、中にはそれを利用してお金儲けをしようとしている人がいることも心に留めておくことが大切です。
ラファエル&ヒカルさんを装った現金プレゼント企画
人気YouTuberのヒカルさんとラファエルさんの公式マーク付きの偽Twitterアカウントによる『現金プレゼント企画』の拡散が最近メディアでも話題になっています。
フォローとリツイートするだけなので、軽い気持ちで現金プレゼントの企画ツイートをリツイートする人が多いようです。
色々な偽アカウントがあるようですが、今回は ID『@BuddyRoemer』を使ったケースをみていきます。
ちなみに、このIDは元々アメリカの政治家のTwitterアカウントだったようで、何らかの手段で不正に乗っ取られたものだそうです。
公式マーク付きのラファエルさんの偽アカウント
ID『@BuddyRoemer』を使ったラファエルさんの偽アカウントについて、ラファエルさん本人が注意を呼びかけたのが2020年10月31日。
公式マーク付いてる偽物がいるらしいけど、、
— ラファエル (@Raphael05166140) October 31, 2020
皆さん情報抜かれないように
通報協力宜しく頼みます🤝
近々プレゼント企画はインスタのIGTVで発表しますが今は何もやってません😌 pic.twitter.com/NIol6zTVai
公式マークの付いたラファエルさんの偽アカウント(@BuddyRoemer)は、
『100万円が欲しい方は 僕をフォローしてこのツイートをRTしてください。』
と大量の札束の写真と一緒に投稿したツイートをして、フォロワーとリツイートを稼いでいました。
ちなみに、本物のラファエルさんのアカウント(@Raphael05166140)には、公式マークはまだ付いていません。(※2021年1月9日現在)
ラファエルさんは偽物のTwitterアカウントが急増している件について、2019年1月にもYouTubeで『ツイッター偽垢について【注意】』という動画で偽アカウントの見分け方などについて話しています。
偽『#新ヒカル砲』がTwitterトレンド1位に
ラファエルさんの偽アカウント(@BuddyRoemer)は、その後ラファエルさんからヒカルさんへと乗り換えます。
写真とプロフィールをヒカルさんのアカウントに似せたものに変更して、『#新ヒカル砲』とうタグ付きで、現金プレゼント企画を発表するツイートを投稿しています。
公式マークがついていたこともあり、多くの人がこれを本物のヒカルさんだと思い込み、このツイートは1万以上もリツイートされています。
そして、偽アカウントが作ったタグ『#新ヒカル砲』は、2020年11月13日にTwitterでトレンド1位にランクインするほどに‥
ラファエルさん同様、ヒカルさんも公式アカウント(@kinnpatuhikaru)から、これは偽物であり、詐欺に巻き込まれる可能性があるので気をつけるようにと注意を呼びかけています。
偽垢のお金ばら撒くツイートを本物と信じてる人が多すぎて#新ヒカル砲がトレンド入りしてますが偽物です
— ヒカル【NextStage】 (@kinnpatuhikaru) November 13, 2020
騙されてる人多すぎるので何度も何度も言いますがラインでもTwitterでもインスタでもお金配りはしていません!
全てが偽物です。
詐欺に巻き込まれる可能性があるので気をつけてください。 pic.twitter.com/6jmS1mH6zk
現金プレゼント企画の裏に隠された巧妙な詐欺の手口
ヒカルさん&ラファエルさんを装った偽アカウントの多くが個人情報を集めることを目的に詐欺を働いているようです。
架空の現金プレゼント企画を利用した詐欺の手口が、Yahooニュースで紹介されていました。
『 = 偽アカウント』と『 = ユーザ』でみていきます。
公式マークの付いた偽アカウントから、ラファエルさん&ヒカルさんを装い、フォロー&RTしてくれたら現金をプレゼントするとツイート
偽アカウントをフォロー&架空のプレゼントキャンペーンに関する投稿をリツイート
フォローやリツイートした人にDMでLINEやInstagramを登録するように促す
DMの指示に従って、LINEで友達登録、もしくはインスタをフォローする
当選したので、その現金を受け取る条件に特定のサイトへ登録するように誘導する
送られてきたサイトに登録する(※登録にクレジットカード番号が必要)
登録者の個人情報を手に入れる
誘導先のサイトにクレジットカード番号などを登録したことで、逆にお金を取られてしまった方もいるようです。
一度漏れてしまったユーザ情報や個人情報は裏で売買され、他の詐欺に利用されたりしてしまうことも多いので、ネット上では安易に住所や口座番号、クレジットカード番号などを教えないようにしましょう。
なぜ偽アカウントに公式マークが付与されたの?
本来であれば、公式マーク(認証バッチ)はTwitterが著名人のアカウントが本物であるのを示すために付けるもの!
偽アカウントに公式マークがついているのはどうして?と不思議に思いますよね‥
それは、公式マークを失うのはアカウントのIDを変更した場合のみというTwitterの仕組みにあります。
公式マークの付いたアカウントを乗っ取り、ID(@の部分)さえ変更しなければ、公式マークのついたままアカウントを利用できるのです。
アメリカの政治家(Twitterが公式マークを付与)
⇓
IDは変更せず、ラファエルさんの写真とプロフィールに変更(公式マークついたまま)
⇓
IDは変更せず、ヒカルさんの写真とプロフィールに変更(公式マークついたまま)
そのため、休止中の公式アカウントなどを乗っ取り、それが高値で売買され、今回のような詐欺に使われるというケースも増えているようです。
『公式マークがついているから信用できる』というユーザの心理を巧みに利用した詐欺は増加傾向にあるので、Twitterが公式マークを悪用されないような対策をしてくれるのを期待したいところです。
それまでは、ユーザ自身が騙されないように自分の個人情報を守ることが必要になるかと思います。
Twitterで著名人を装った詐欺に巻き込まれないようにチェックすべき点:
本人の公式サイトや公式YouTubeに記載されているTwitterアカウントのID(@の部分)を確認する
過去のツイートをさかのぼって確認してみる
ネットで口コミを調べて、詐欺の被害にあった人がいないかなどを確認する
『企画に当選したので、住所を教えて、このサイトに登録して』などのDMがきたら疑う
まとめ
この記事では、YouTuberのヒカルさんとラファエルさんの偽公式アカウントがTwitterで詐欺行為に使われているケースについてご紹介しました。
実際に現金やプレゼント企画などを行っているYouTuberや著名人の方も多い今、詐欺を見分けるのが難しいのも現状です。
フォロワー数や公式マーク、知っている人がフォローしているからといって、魅力的な話にすぐに飛びつくのではなく、一度深呼吸して信頼できる相手かどうかを総合的にチェックすることが大切かと思います。
『SNS現金プレゼント・お金配り企画の裏に潜む危険性!5つの狙いと詐欺行為』の記事も参考にどうぞ。